過去との向き合い方
- 吉野十四子
- 2020年1月19日
- 読了時間: 4分
更新日:2020年2月25日
先祖代々は過去の人です。私達もいずれ過去の人となります。
先祖代々は今の私達と同じようにこの世で生きていた時期もありました。先人達が生きていた時にも今の私達と同じように過去との向き合い方を知らず自分本位な考え方で罪作りの生
き方をし、罪を背負ったまま過去の人となりました。
先人達の時代から今の私達まで意思気は壊れたままで正しく機能せず苦しみを生み出しています。意思気の形が未完成であるため、合わせ鏡である人間も未完成であり自分本位の考え方からストレスを抱え病気になったり、人との軋轢で苦悩したりと様々な困難な出来事が現れます。
全ての出来事は誰が悪いのではありません。命を支えている意思気が壊れていることから生じてくる出来事です。このことを認識することが大事であり自分でまいた種は自分で刈り取るのが世の道理であることも知らなくてはなりません。
過去と向き合うことは壊れてバラバラになった意思気の修復であり、完成に向けての業であり徳を積む行いです。人間として成長し完成することは究極の幸せになることです。
人間は先祖代々のあの世と今生きているこの世を行ったり来たりしていますが、この世で徳を積み人間として成長し幸せになるためです。
この世に生を受けても先祖代々と向き合う術を知らずにいると人間として成長出来ず何回生まれ変わっても堂々巡りで幸せになれない人生を送ることとなり歴史は繰り返されます。
自分本位の考えで生きてきた罪作りの人生を終わらせ、これからは幸せになるための徳積みの人生を送れるよう過去と向き合う努力が必要です。
命の支えが先祖代々の意思気であるように、家にも氏神の意思気が存在しています。
氏神とは、父方の氏と母方の氏がかみ(神)合い氏神となります。氏が意思で気が神であり氏神の意思気となります。
各家々は氏神の意思気である土台によって支えられ、男女の結婚によって家が成り立ち継承されます。氏神は結婚を司る神であり、家族の守護神でもあります。
家庭には氏神の意思気と先祖代々の意思気が存在しているので家族の生活が成りたっています。氏神先祖代々は家族が生きていく上で大変ありがたい存在であり、家族が幸せになるためには氏神先祖代々と向き合い感謝の礼を示すことが重要です。しかし、どこの家庭でも無礼をしてありがたい存在を粗末にしています。家と命を支えている氏神先祖代々の意思気が存在していることを認識し礼を示すことは人間として生きている以上なすべきことです。
長い間仏教の世が続き先祖を死者として扱い先祖供養と称しお寺や仏壇で先祖の成仏を願い供養しています。先祖は意思であり、代々は気です。先祖の意思を仏に位置付け、先祖の意思をがあの世で仏と成ることを願うのが先祖供養となっています。
先祖は意思であり仏になれず死の世界をさ迷い代々の気が付くのを待つていますが、先祖供養では代々の気が付くことはありません。その為、意思と気は壊れバラバラとなり機能不能状態のため命の正しい支えとはなっていません。心棒が折れた状態です。
氏神と共に先祖代々として神棚でまつることにより少しずつ意思気の形が整い完成します。
先祖は供養するのではなく、先祖代々としてまつるものです。
まつるとは、過去の氏神先祖代々と向き合い感謝の礼を示すことです。
意思は石であり、気は木です。石と木は意思気を表現しています。その為巨石や大木は神社では神の表現として大切に扱われています。
家は家族の住む場所ですが、家と家族を支える氏神先祖代々の活き場所も家の中に設けることが大事です。家内安全のためにも必要です。
氏神先祖代々の活き場所がないと家庭内に様々な苦悩現象が起こってきます。自分の力でなんとか解決しようと努力しても思うようにはなりません意思気の形が壊れているからです。
氏神先祖代々の活き場所を設けてまつることは災いが起こらないようにするためです。
まつってあればたとえ災いが起きたとしても小難となっておさまりどんな困難も乗り越えられるようになります。
氏神先祖代々は意思気であり肉眼で見える存在ではありません。その為活き場所として神棚を設け氏神先祖代々の表現の場とします。人間の目線より上に神棚を設け氏神は神やしろ、先祖は鏡、代々は榊として氏神先祖代々を表現します。
氏神先祖代々と向き合う為には見えない氏神先祖代々を見えるように神棚に表現し家族が礼拝する場とします。
今迄は先祖は仏壇の中でしたが、これからは氏神と共に先祖代々として神まつりする時代となり死の仏の世界から活きる神の世界へと移り変わります。
神棚に氏神先祖代々の活き場所が出来れば家族が過去と向き合う場所となり家族仲良く明るい家庭を築くことが出来ます。
人はよく命の大切さを訴えますが、命を支えている意思気に感謝することが先決であり感謝の礼を示せば命は守られます。
次は徳を積む礼の示し方をお伝えします。
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