明治に入り日本は国家神道が主流の国となり、天照大神のお札を各家庭でまつるよう奨励され家庭の神棚では天照大神のお札がまつられてきました。天照大神は国家神道により皇室の先祖神として国家でまつるべき神として位置付けられています。天照大神は各家庭でまつるべき氏神先祖代々の先祖とは本質的には同じですが各家庭でまつる神ではありません。
神社に詣でて参拝する神です。
日本は建国以来各家庭で氏神先祖代々を奉る大切さを誰一人として説いてきませんでした。その為各家庭で氏神先祖代々をまつる風習が根付くことなく現在迄続いてきました。国家も各家庭も氏神先祖代々をまつる大切さを知らず国家神道は天照大神のお札を各家庭でまつるよう奨励してきました。天照大神のお札を神棚に立てて置いても構いませんが、家庭内の神棚にまつるのはそれぞれの家の氏神先祖代々です。
氏神先祖代々は家と家族の命と直結しておりそれぞれの家庭でまつるのが当然のまつり方です。氏神先祖代々の本質は家を守り家族の幸せを司る大切な存在です。
皇室の先祖神とされている天照大神は一般家庭の先祖に相当します。しかし氏神と代々に相当する神が揃って共にまつられていません。その為現在迄日本国の神々はバラバラで壊れ神本来のはたら気は失われています。今の日本国の憂いある姿に神のはたら気がない事が現れています。
このことについて私の本「母親の秘めたる力」に書いてあります。参考にして下さい。又、この本は電子書籍でも読むことができます。
人々が神社に参拝するのは大いに結構な事です。しかし物事には順序があります。自分の家や命と直結している氏神先祖代々を家でまつることを第一番にするべきことであり、氏神先祖代々に無礼をして神社参拝だけでは片手落ちです。どちらも大切ですが優先するのは氏神先祖代々です。
国にまつるべき神は国家に任せておき、まずなすべき事は自分の家に氏神先祖代々をまつり自分自身の命に直結する意思気の立て直しをはかることが一人ひとりに与えられた生きる意味です。
日本は礼に始まり礼に終わる文化があり礼節を重んじる国です。朝起きたら家族間で「おはよう御座います」の挨拶から始まり職場でも学校でも挨拶は欠かせません。挨拶をすることにより場が和みます。この様に日本人には常日頃からおじぎをして挨拶をする良い習慣があります。しかし一番大切な命と直結している意思気に対して挨拶が出来ず無礼な生き方をしていますが、無礼をしていることに気が付いていません。気が付かないのは意思気の気が壊れているからです。
朝の目覚めは意思気の支えがあるからこそであり、生きて今があることは大変ありがたいことです。人間対人間の間で挨拶をするように自分自身の命にとって一番大切で愛すべき氏神先祖代々に対して「ありがとうございます」と礼をもって感謝の意を示すことはとても重要なことであり人間として生きている以上なすべき行為です。
意思気に礼を示すためには氏神先祖代々と向き合う場所が必要であり神棚を設け氏神先祖代々を表現するよう前回伝えてきました。今すぐに神棚を設けることが出来なければタンスの上か棚の上にコップに水を入れ氏神先祖代々として仮に表現しても構いません。たとえコップ一つでも氏神先祖代々と見立てて向き合う場所を作ることが重要です。日々の礼拝を実行することにより次第に神棚を設ける思いが湧いてきます。その時には神棚を設けて下さい。日々の礼拝は徳を積む行為であり、バラバラになった意思と気の形が少しずつ整っていけば自分自身の心や行動に良い変化が見えてきます。
日々の礼拝は富士山に登るのと同じです。一合目から出発し一歩一歩と前進することにより十合目の頂上に着きます。長い時間を要しますが前進していればゴールの頂上に着きます。成せばなるの達成感が人生の自信につながり生きるのが楽になります。
徳を積む礼の示し方は願いではなく感謝の礼拝です。
神棚にまつられている氏神先祖代々と向き合いニ礼ニ拍手して「氏神先祖代々を奉り致します。今日も活き生かされている現実を全て受け入れこの世を通させていただきます。ありがとうございます。」これはほんの一例ですが、自分自身でありがたいと思う心を伝えることが感謝の礼拝であり徳の積み方です。
氏神先祖代々に対して「ありがとうございます」とは、今生きていることに対して両手を合わせ感謝の意を示すことであり良きこと悪しことでも現れてくる出来事全てを受け入れることでもあります。
命に直結している先祖代々は犯した罪を背負ってあの世で壊れた意思気となっています。その為先祖代々の犯した罪が自分自身の人生の節目節目に苦しみ悲しみの災いとなって現れてきます。日々「ありがとうございます」と礼をもって受け入れることにより意思気は少しずつ修復され先祖代々の犯した罪も次第におさまり災いとなって現れる前に消えて無くなり穏やかな人生が実現します。
自分自身の人生を運命付けているのが氏神先祖代々の意思気です。
家族の幸せと家内安全の基本は氏神先祖代々を奉る事です。
備えあれば憂い無し災いが起こらないようにするのが日々の礼拝です。
壊れている氏神先祖代々の意思気の形が整えば願わずとも物事が思い通りに運びます。
次は心の見つけ方をお伝えします。
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