家庭の中に家族の居場所があり、家が家庭と家族を包括しています。家とは男性の氏と女性の氏の縁結びにより結婚が成立し一つの氏を名乗ります。家族が生まれ母親によって家庭が築かれ家族が住む氏の家が立ち上がります。人間社会は家単位で構成され、社会が成り立ち、その上に国があります。人間が人間として人間らしく幸せになる為の生存の場として、家があり、家庭があり、家族は安心して暮らすことが出来ます。家と家族の延長線上に国があり、社会があり、各家々の氏神の意思気と家族につながる先祖代々の意思気の総体が国と社会を動かしています。
前回、家庭は因縁の花咲く庭であると説いてきましたが、国も家庭と同様国土に因縁の花が咲きます。今国中にウイルスの因縁の花が咲きほこり、花の枯れるのをただひたすら待っている状態であり、国民は因縁によって苦しみ苦労させられています。過去にも多くの悪因縁が発生し、苦しみの傷あとは今でも残っています。因縁の起こる原因を知らず、おさめる術も知らず、このまま何も手を打たなければ因縁の花は次から次へと咲きほこります。感染症であるかもしれません。経済の低迷であるかもしれません。巨大自然災害の発生であるかもしれません。食糧危機であるかもしれません。近隣諸国との軋轢であるかもしれません。何らかの手を打たなければ大難が大難として現れます。
今迄世の中は宗教的要素が強い国家神道が国民に浸透してきましたが、国民一人ひとりの命に直結している意思気と家の意思気を氏神先祖代々として家庭内でまつることを国は奨励してきませんでした。家庭内での神まつりが失われている事が国や家庭内に悪因縁が現れる根本原因となっています。神まつりが失われていると、神のはたら気がなく自分本位となり我欲的な考えで自分の生き方を決めますが、自分の考えで決めた生き方は真理に反した生き方となり、知らず知らずのうちに悪因縁が発生する悪路を進んでいます。真理に反した生き方とは、神が定めた結婚の法則に反することです。私の本「母親の秘めたる力」に書いてあります。参考にして下さい。
コロナ禍を切っ掛けに生活様式を見直す家庭があるようです。家庭で神まつりを日課とする生活に変えてみることも良いかと思います。神まつりは悪路から神路に生き方の方向を変える最善の方法であり家族の幸せにつながります。
日本国を運営する政治家も国民の一人です。政治家であっても神まつりをしていないので意思気は壊れています。神のはたら気のないまま人間の考えだけで国を運営し進路を誤り、国は悪路へと迷い込み国民を不安の中へと陥れています。悪路から悪因縁が発生しますが政治力だけではおさめる事が出来ません。現状の政治力の失態を見ればよくわかります。意思気が壊れている国民が、意思気が壊れている国会議員を選出し、意思気が壊れている国の指導者によって国は弱体化していきます。国が繁栄し健全な社会の中で安心安全な暮らしを望むのであれば、国民一人ひとりが意思気を改善し良識ある指導者を選ぶ事が重要です。国民の意思気が改善すれば国の因縁や家庭内の因縁も無難となっておさまります。その為には家庭内の神まつりが必要不可欠です。
日本は世界で唯一天皇制がある国です。国民は天皇制について関心も薄く知らない人も多いかと思います。人間が天皇となり国民統合の象徴として国の頂点に位置づけている制度であると解釈しています。象徴とはシンボルでありいわゆるお飾りです。
天皇制は江戸時代迄は聞かれない制度であり、明治政権の男性原理主義者によって作られた制度です。戦前迄は人間の天皇を神として位置づけ畏れおおい存在としてみるよう国民はコントロールされてきました。国民は畏れおおいと言う言葉に惑わされ天皇制に疑問を抱くことなく人間天皇を神としてみてきました。天皇制の天皇は飽くまで人間が作った人間天皇であり本物の天皇ではありません。本物の天皇こそ畏れおおい存在です。次回本物の天皇について説いていきます。敗戦により天皇の存在も神から象徴に変化し開かれた皇室であることを週刊誌等で国民に見せてきました。
天皇制は人間が作った制度である為天皇の呼称が曖昧になっています。天皇と言う時もあれば天皇陛下と言う時もあります。天皇と呼ぶのであれば人間が天皇の位についている事になります。天皇陛下と呼ぶのであれば人間ではないまつるべき天皇の存在があって、その天皇の下に額ずく高位の人間を陛下と呼ぶのではないでしょうか。誰も指摘出来ないのも天皇制に惑わされているからです。象徴天皇として曖昧で筋の通うらない呼称は日本国の威厳にかかわります。男性の考えで作った天皇であることを端的に表しています。
コロナ禍によって国民は苦しい生活を強いられています。天皇は昨年莫大な税金を使い新たな天皇として即位し国民の上に立つています。国難で国民が苦労している時こそいち早く国民に向け、国民が一丸となって国難を乗り越えられるよう良識あるお言葉を述べるべきお立場におられます。これこそが国民統合の象徴天皇としての為すべき公務ではないかと解釈しています。しかし天皇は国民の前に姿を見せる事はなく国民の上に立つ天皇としてのお役目が果たされていません。感染症のため体調を考えて出来なかったとの言い訳は通用しません。例えこれからお言葉を発しても気の抜けた行動でしかありません。なぜ天皇としての立場を駆使し率先して行動に移せなかったのか、それは天皇であっても人間です。意思気が壊れ神のはたら気がないことが重大な要因となっています。又取り巻きの役人もそれだけの配慮が出来なかったと言えます。
天皇も家庭を持っています。家庭内に氏神先祖代々を奉り正しい生き方を国民に知らしめすお立場の家です。国民は天皇家をお手本とします。良いお手本を示すべきです。
コロナ禍を境に男性原理の世の中は終焉を迎えました。男性原理の象徴としての天皇制も今の天皇家には男性の天皇となるべく皇位継承者はおりません。弟宮様の継承では天皇家と宮家では筋道が違います。弟宮様が皇位につく事は出来ません。国難によって国民に対して天皇としての為すべき姿が示されず天皇制も限界に来ている事は明らかです。天皇家は国民の税金によって維持されています。その為象徴天皇としてお飾り的存在だけでは国民は納得しません。天皇制によって作られた天皇家である為天皇家としての本質が見えなくなっています。本質を知った上で為すべきお役目を果たしていくことが天皇家としての使命ではないでしょうか。次回は人間天皇が座す未完成な国日本をお伝えします。
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